「売上は上がっているはずなのに、なぜか通帳の残高が増えない……」
多くの経営者様からいただく切実な悩みです。
実は、業績が伸び悩む企業の共通点は「売上不足」ではなく、「利益の構造がブラックボックス化していること」にあります。本記事では、私が支援現場で実践している、資金繰りを劇的に改善するための「利益の見える化」の処方箋を公開します。
1. 売上至上主義の「罠」に気づく
多くの現場では「売上=正義」と考えがちですが、コンサルタントの視点は異なります。
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A商品: 単価100万円、利益率5%(利益5万円)
B商品: 単価20万円、利益率40%(利益8万円)
極端な例ですが、Aを売るために営業マンが奔走しても、会社は疲弊するばかりです。まずは「どの商品・どの顧客が本当に利益をもたらしているか」を、限界利益(売上ー変動費)の視点で再点検してください。
2. 「固定費」を聖域なく解剖する
利益が出ない第2の原因は、売上に連動しない「固定費」の肥大化です。
特に注意すべきは「過去の成功体験に基づいたサンクコスト(埋没費用)」です。
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効果の薄れた広告宣伝費
形骸化した外部サービス
これらを「今、ゼロから始めるなら投資するか?」という基準で仕分けます。
3. 「現金の動き」と「帳簿」を同期させる
「勘定合って銭足らず」を防ぐには、損益計算書(PL)だけでなく、キャッシュフローの推移を月次で追う仕組みが不可欠です。
私はクライアントに対し、独自の「資金繰り予測シート」を導入し、3ヶ月先の残高を1円単位ではなく「ざっくりと、かつ正確に」把握する習慣を提案しています。
【コンサルタントの視点】
数字を管理すること自体が目的ではありません。数字を「見える化」することで、経営者が「次に打つべき一手」に自信を持てるようにすることが、本来の経営管理です。


