今、ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)やAFCアジアカップが盛り上がっていますね。私の大好きな「なでしこジャパン」も、ワールドカップ出場をかけて熱い戦いを繰り広げています。
こうしたチームには、選手やスタッフを合わせると50名を超える人々がかかわっています。実は彼ら、もともとは「野球が好き」「サッカーが好き」という一点を除けば、バラバラの集団です。年齢も、出身も、経験も、価値観も、能力も、立場も全く異なります。激しいライバル同士も存在するでしょう。中には、性格的に合わない相手だっているはずです。
規律とは「共通点」を絞ること
それでも彼らが一つになれるのは、「優勝」という明確な目標があるからです。
「優勝のためにプラスになることはやる、それ以外は排除する」。
つまり、彼らの共通点は「競技が好きであること」と「優勝すること」の2点に集約されています。
では、皆様はどうでしょうか。
皆様には、すでに「明確な目標の理解」と「目標達成のための行動」という立派な規律があり、それを実行されています。
ここで、一つ問いかけをさせてください。
野球における「野球が好き」にあたる部分は、私たちらしさに置き換えると何になるでしょうか?
「仕事が好き」……これだけでは、少し物足りない気がしませんか?
私からの提案は、たとえば「人の役に立つことが好き」といった言葉です。
あなたのご意見を聞かせてください。
多様性の尊重と「第3の案」
お時間がある時に、ぜひ皆さんで話し合ってみてください。「自分たちの共通点は何だろう?」と意見を出し合うのです。
その際、自分とは違う意見に出会ったら、ぜひ敬意を払ってください。
自分と違う視点は、チームにポジティブな影響を与えてくれます。これが「多様性の尊重」です。
「Aさん、ありがとう。私にはなかった視点を教えてくれて助かるよ。その考えも取り入れて、みんなでベストな形をまとめよう」
このように、あなたの案でも私の案でもない、みんなの「第3の案」を作り上げること。これが多様性を活かすということです。
「褒める」のではなく「勇気づける」
そして、もう一つの大切な規律は、「仲間に勇気を与える言動」です。
ここで注意したいのは、安易に「褒めない」ということです。
「褒める」という行為は、時に上から目線になりがちです。また、相手が「また褒められたい」という承認欲求に縛られてしまう可能性もあります。
大切なのは、相手の存在そのものを認める「勇気づけ」です。
「Aさんがいてくれて本当によかった。いつも助かっているよ。ありがとう」
このように、仲間に勇気を持ってもらうための言葉をかけてください。
失敗と挑戦はセット
ここで、あなたに伺います。
「あなたは今、仲間に挑戦する勇気を与えていますか?」
ぜひ、正直な気持ちで考えてみてください。
「挑戦」には、必ず「失敗」がついてまわります。成功者は皆知っています。挑戦と失敗はセットであり、失敗なくして成功はあり得ないということを。
この信念を共有できるチームこそが、困難に強い、折れない組織になります。どんな状況でも諦めない心が、素晴らしい人生を形作っていくのです。
仲間の誰かが失敗したら、勇気を与え、それは成功の前触れだということを伝えてください。
宇宙は、物質とエネルギーで構成されてされています。あなたのエネルギーをその人に注入してください、
夜明け前が一番暗いんだよ!と教えてあげてください。
当たり前ではない徹底したアイディアを見つけてください。そしてそれを実行してください。
当たり前のことを当たり前にするのではなく、当たり前のことを徹底してやってみてください。
感謝の反対語は、当たり前なのです。当たり前のことを当たり前にやっても感謝されません。
まとめ
最後に、今日のポイントを3つにまとめます。
私たちの「共通点」を決めましょう
野球好き+優勝に代わる、あなたの会社ならではの合言葉を見つけてください。
異なる意見を尊重しましょう
多様性を活かし、より良い「第3の案」をみんなで作りましょう。
自分と仲間に「勇気」を送りましょう
存在を認め合い、失敗を恐れず挑戦できる風土を共に作りましょう。


