労働生産性と人時生産性の必要性
現代経営において、一人あたりの労働生産性や人時生産性を検討する理由は、非効率で無駄な時間を使って、コストの肥大化や労働生産性の低下を招いていては、はたき方改革やこれから労働者の減少に企業が対応できないという点と物的生産性と付加価値生産性に区別すると価値の引く生産をしているという点となります。物的生産性と扱い製品が多種に渡り生産ロスの多いケースや流通効率などの問題があります。付加価値生産性には人的資産に問題があります。
「何故、労働生産性と人時生産性を高めないとならないのか?」については、大きくは日本経済の問題にも関わりますが、競争力の低下や世界水準で先進最下位となり、労働力の減少に中小企業は耐えられなくなると推測されるからです。ですから、DX推進はとても重要になります。言い換えれば企業の5年後の未来は、この指数が勝ち組負け組の表す基準となるでしょう。時間の使い方がとても重要になります。
価値あることに時間を使う経営
ここで、労働生産性を私なりに表現すると「価値あることに時間と人を使う経営指数」となります。言い換えれば、時間をどれだけ有効に使ったかということで、エフォートレスな経営や働き方を行うことです。ここで、エフォートレスとは「怠ける」「努力をしない」という意味ではなく、重要なことに集中して無駄をしないことです。捨てる勇気や自制心が重要になる経営です。経営者の時間もそれほど長くありません。価値あるものに優先順位をつけ、実行力を発揮する経営が労働生産性と人時生産性を高めるが経営者の重要事項となります。そこで労働生産性について学んでみましょう。
労働生産性とは?
EUの生産性本部(EPA)によると、生産性とは「生産要素の有効利用の度合い」と定義されていますが、なかなか理解しにくいですね。そこで、要約するとものを作るのに材料・設備。人件費などを投入して生み出された生産物が投入したコスト物を作るという行為には、材料や設備、携わるスタッフなどの投資・投入が必要になります。それによって生み出された産出物が、投入したコストに比べてどのくらい増えているかを示す割合が生産性となります。
生産性は、「産出(output)÷投入(input)」の式で表すことができます。
人時(にんじ)生産性とは、「 従業員一人当たり一時間にいくらの付加価値を生み出すことが出来るか 」という意味の生産性指標です。労働生産性で使用する付加価値には、通常、粗利益高が使われますが、営業利益を使う場合もあります。数値が大きい方が、より生産性が高いといえます。
人時生産性の計算式
人時(にんじ)生産性は以下の計算式で表すことができます。つまり、どれだけの労働力を投入したわりに、どのくらい稼げたかと言う指標といえます。そのため、同じ総労働時間でも粗利益高が大きくなったり、同じ粗利益高でも総労働時間が少なくなったりすれば、生産性が上がるという事です。
https://www.pers-pt.co.jp/miteras/column/human_resources_productivity/