スピード感を持って変化させるには?

スピード感を持って変化させるには?

変化をしなければいけない自分を知るためには?そして、それにスピード感を持たせるには?

実に長い見出しになりました。本日お話したいのは、あの有名なスティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチについて、実はあまり引用されない部分について、今更ですが、ここで解説をしたいと考えます。点と点を結ぶ話は、3つのテーマの初めでしたから記憶に残っている方もいらっしゃるかと思いますが、3のガンの宣告という重い話であったとのその前のスピーチが印象に残らなかったのかもしれませんね。その話は、「スピード感を持って変化させるには?」にはとても重要な話でした。
それは、「今日で死ぬとしたら、今日は本当にすべきことをするか?」と。その答えが何日も「NO」のままなら、何かを変える必要があると気付きます。という部分です。

選択と集中した仕事をする

「今日で死ぬとしたら、今日は本当にすべきことをするか?」と問うのは、ちょっと重いかもしれません。ですが、今月、いや今年死ぬとしたら今あなたのやっていることは重要な事でしょうか?
7つの習慣のスティーブン・R・コヴィー博士も言っています。First Things First 「最優先事項を優先する」。そして、ピーター・ファーディナンド・ドラッカーは、「選択と集中」を説いています。つまり、最重要事項を経営者は常に行う責任があるからです。

先送りしないスピード感

スピード感と言っても、早く走るという女とではありません。「今月死ぬ」と考えて、今やっていることの最優先度とはどんな仕事ですか? 特に経営者の仕事となると使命感に満ちた決断が必要になります。最優先事項をまず行う必要があります。最近、「え、まだ若いのに」と突然経営者がなくなっています。人間いつ死ぬかわからないのです。そして、その運命を受け止めて。
以下に翻訳されたスティーブ・ジョブズが2005年にスタンフォード大学の卒業式で行ったスピーチの「死について」の話の最終話です。

3つ目は『死』についての話です。
17歳の時に、こんな言葉に出会いました。
「毎日を人生最後の日だと思って生きよう。いつか本当にそうなる日が来る」。
その言葉に感銘を受けて以来33年間、私は毎朝、鏡の中の自分に問いかけています。「今日で死ぬとしたら、今日は本当にすべきことをするか?」と。その答えが何日も「NO」のままなら、何かを変える必要があると気付きます。
「すぐに死ぬ」と覚悟することは、人生で大きな決断をする時に大きな自信となります。なぜなら、ほとんど全てのものは、周囲からの期待、プライド、失敗や恥をかくことへの恐怖などで、そういったものは死に直面すると消え去るからです。そこに残るのは、本当に必要なものだけです。死を覚悟して生きていれば、「何かを失うこと」という心配をせずに済みます。あなたは初めから裸なのです。素直に自分の心に従えば良いのです。

私は1年前、ガンを宣告されました。
朝7時半に受けたスキャン、膵臓にはっきりと腫瘍が写っていました。私は「膵臓」が何なのかも知りませんでした。医者からは治療不可能なタイプの腫瘍だと聞かされ、3~6ヶ月の余命を宣告されました。
医者は「家に帰って、やり残したことを片付けろ」とアドバイスしました。つまり「死ぬ準備をせよ」という意味です。つまり「子供たちに全てを伝えろ」ということです。今後10年で言うつもりだったことを数ヶ月のうちに言えということです。つまり、家族に負担が残らぬよう全てにケリを付けておけということです。つまり、「さよならを言っておけ」ということです。その宣告を抱えて1日過ごしました。
その日の夜、カメラを飲む検査を受けました。腸から膵臓へ針を通し、腫瘍細胞を採取する検査です。私は鎮静剤が効いていたのですが、そばにいた妻の話によると腫瘍を検査した医師たちが叫びだしたそうです。その腫瘍が手術で治せる非常に稀なケースだからでした。
私は手術を受け、おかげで今は元気です。これが私の最も死に近づいた経験です。今後、数十年は勘弁願いたいですね。
それを通して、死がただの概念だった頃より、確信をもって言えることがあります。「誰も死にたくはない」ということです。天国に行きたい人でもそのために死のうとはしない。
しかし、死はすべての人の終着点であり、誰ものがれたことはないし、今後もそうあるべきである。
なぜなら、死は生命の最大の発明なのだから。死は古き者を消し去り、新しき者への道をつくる。ここでの「新しき者」は君たちのことです。
しかしそう遠くないうちに君たちも「古き者」となり消えてゆきます。
大袈裟ですみません、しかし紛れもない事実です。
あなたの時間は限られています。無駄に他人の人生を生きないこと。
ドグマに囚われないでください。それは他人の考え方に付き合った結果にすぎません。他人の雑音で心の声がかき消されないようにしてください。そして最も大事ななのは自分の直感に従う勇気を持つことです。直感とはあなたの本当に求めることを分かっているものです。それ以外は二の次です。
私の若い頃、「全地球カタログ」という素晴らしい本がありました。私の世代のバイブルです。スチュワート・ブランドという人によってこの近くのメンロパークにて制作されました。彼の詩的なタッチが紙面に命を吹き込んでいました。1960年代後半のことで、パソコンもない時代です。全てがタイプライターやハサミ、ポラロイドなどで作られていました。Googleが生まれる35年も前の、文庫版Googleといったものです。
理想主義的で素晴らしいツールや偉大な信念に溢れていました。
スチュワートのチームはいくつかの刊行を重ねた後、一通りのネタが出尽くしたところで最終巻を出しました。1970年代中盤のことで私は君たちの年齢でした。
最終巻の裏表紙には早朝の田舎道の写真がありました。
冒険好きならヒッチハイクなどで目にするような光景です。
その下にはこんな言葉がありました。
「Stay hungry, stay foolish」(貪欲であれ、バカであれ)
それが彼らの別れの言葉でした。
「Stay hungry, stay foolish」(貪欲であれ、バカであれ)
私も常々そうありたいと思っています。
そして今、新たな人生を踏み出す君たちにも、そう願っています。
「Stay hungry, stay foolish」(貪欲であれ、バカであれ)
ご清聴、ありがとう。

スティーブ・ジョブズ伝説のスピーチ